研究の特徴
一般に用いられるX-band ESRから、Gunn発振器を用いたミリ波ESR、後進後波管(BWO)を
用いたサブミリ波ESR測定を行っています。
- X-band ESR
光源: Gunn発振器 電磁波周波数: 9GHz 磁場範囲: 0〜1T
- ミリ波ESR
光源: Gunn発振器 電磁場周波数: 30〜315GHz 磁場範囲: 0〜30T
- サブミリ波ESR
光源: BWO 電磁場周波数: 200〜1200GHz 磁場範囲: 0〜30T
光源の種類
Gunn 発振器
Gunn発振器は半導体素子でできており、電子が半導体で作成された
wave guideに沿って高周波電場を印加すると、このguideの長さに
合致した電磁波が放出されます。
右図はMillitech社製Gunn発振器(50GHz)の写真です。
極限物性物理学研究室では次のようなGunn発振器を用いています。
Fundamental Gunn Oscillators
30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100, 105,
120, 130, 140, 150, 160GHz
Multipler Gunn Oscillators
Doubler: 180, 210, 240, 260GHz
Tripler: 300, 315GHz
右図は極限物性物理学研究室が所有している
Gunn発振器のいくつかです。
BWO
BWOは
Backward Traveling
Wave
Oscillator の略で、
後進行波管です。黒い塊がBWOの本体で、回りはサマリウムコバルト磁石になって
います。そして、この中に真空管が入っていて、印加電場に応じた電磁波が放出され
ます。
真空管を交換することにより発振周波数帯を変更することができ、数種類の真空管
を組み合わせて、準連続的に200〜1200GHzの周波数の電磁波の発振ができます。