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朝倉淳 / ASAKURA Atsushi

[THEME] 分子性スピンラダー物質の非磁性不純物による新奇磁性

[INTRODUCTION] スピンラダーとその不純物効果

スピンラダー物質とは文字通り磁性を担う電子スピンが梯子状に配置された物質だ。 梯子状に配置すると何が面白いか?そんなことはどうでもいい。 とにかく理論からはスピンギャップを持つ事が示唆されている。[1] 典型的なスピンラダー物質もその磁化率の温度変化が再現された。[2] 基底状態はスピンリキッドなどと考えられている。

ではスピンラダーに非磁性の不純物を混ぜるとは何か。 梯子状に配置しているスピンに所々穴があくのだ。 普通に考えれば穴のあいた反対側にフリースピンが発生すると考えられる。 だが現実は違う。 反強磁性秩序が現れるのだ・・・!